クルマバッタモドキとトノサマバッタの違いは?背中のX字で見分ける完全版
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クルマバッタモドキは、北海道から本州、四国、九州、南西諸島まで日本全国に広く分布しています。里山から都市部の公園まで身近な場所で観察できる昆虫ですが、他の大型バッタとは好む環境の棲み分けが明確です。
草が生い茂る密集地を好むクルマバッタやトノサマバッタとは対照的に、クルマバッタモドキは「地面がむき出しになった乾燥した場所」を強く好みます。具体的には、学校の校庭の隅、砂利が敷かれた未舗装の駐車場、河川敷の砂礫地、日当たりの良い歩道の脇などです。地面の温度が高くなりやすい開けた場所を好んで歩き回り、日光浴をしながら周囲を警戒しています。
成虫の出現時期は7月下旬から11月頃までで、特に8月中旬から10月下旬にかけて発生のピークを迎えます。暖地では初冬の11月下旬近くまで生き残る個体も観察されます。年1化(年に1世代)であり、冬の間は土の中に産み付けられた卵の状態で越冬し、初夏の5月から6月にかけて幼虫が孵化して成長します。
体色には「褐色型」と「緑色型」の2種類が存在しますが、野外で見つかる個体の8割以上は褐色型です。これは、彼らが暮らす乾燥した土や小石の転がる地面において、茶褐色のまだら模様が天敵である野鳥などから身を隠す優れたカモフラージュ(保護色)として機能しているためです。草丈のある緑地に育った個体では、前胸背板や翅の一部が鮮やかな緑色に染まる緑色型も出現しますが、生息環境の性質上、褐色型に出会う確率が圧倒的に高くなります。