昭和の大横綱・栃錦の神髄!ライバル若乃花との死闘と改革の真実
話題沸騰中の 昭和の大横綱・栃錦の神髄!ライバル若乃花との死闘と改革の真実について、多角的な視点をご紹介しています。
栃錦の相撲を語る上で欠かせないのが、その卓越した技術と土俵際での驚異的な粘りである。身長177センチ、体重100キロ強という現代基準のみならず当時の横綱としても小柄な体躯でありながら、彼は巨大な相手を次々と撃破した。「マキタ」と称される出し投げや、相手の懐へと一瞬で潜り込む前まわしの引き付け、そして変幻自在の足取り。それらはすべて、血を吐くような稽古と緻密な理論によって裏打ちされていた。
彼が所属した春日野部屋には、厳しい指導と伝統の技が受け継がれていた。先代親方である栃錦の師匠・栃木山からの教えを徹底的に叩き込まれた栃錦は、相手の重心を瞬時に見抜き、最小限の力で最大の威力を生み出す相撲を完成させる。土俵際での逆転劇は「栃錦の十八番」として観客を魅了し、まさに「技の栃錦」の異名を天下に知らしめたのだった。