昭和の大歌手・藤圭子から繋がる感性 宇多田ヒカルが明かす母の真実
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昭和を代表する名曲『圭子の夢は夜ひらく』において、藤圭子が体現した「言葉の吐露」の凄み。その切迫した情念は、平成から令和へと至る宇多田ヒカルの楽曲群にも脈々と息づいている。とりわけ、時代を超えて愛され続ける大ヒット曲『First Love 初恋』には、初恋の甘美さだけでなく、不可逆な時間の残酷さと深い切なさが同居している。
哀愁を帯びたマイナーコードの響きと、言葉を紡ぐ独特の間。母が昭和の夜を照らした怨歌のソウルは、娘の手によって普遍的なポップミュージックの形へと姿を変えた。世代や国境を越えて人々の胸を打つのは、そこに嘘偽りのない「個人の孤独」が刻まれているからに他ならない。