根分岐部病変は抜歯しかない?奥歯の骨が溶ける真相と残す選択肢

根分岐部病変は抜歯しかない?奥歯の骨が溶ける真相と残す選択肢について押さえておきたい 理由を厳選して解説いたします。

歯科臨床において、病状の重症度を把握し治療方針を決定する世界基準として用いられているのが根分岐部病変リンデの分類(Lindheの分類)です。専用の曲がった測定器具(根分岐部プローブ)を根の隙間に挿入し、水平的な骨の失われ具合をミリ単位で測定して3段階に区分します。

第1段階である「1度(度数Ⅰ)」は、水平的なプロービングの深さが3ミリ未満の初期状態です。分岐部に器具の先端がわずかに引っかかる程度であり、骨の破壊は初期にとどまっています。この段階であれば、通常の歯周基本治療(SRP:スケーリング・ルートプレーニング)や分岐部の形態を清掃しやすく整える処置で進行を食い止めることが可能です。

第2段階の「2度(度数Ⅱ)」は、骨の吸収が3ミリ以上進んでいるものの、反対側までは完全に貫通していない状態を指します。病変の奥に行き止まりの骨壁が残っているため、骨補填材や薬剤を保持しやすい環境にあります。後述する再生療法の適応となるかどうかの天王山となるステージです。

そして最も深刻なのが「3度(度数Ⅲ)」です。根と根の間の骨が完全に消失し、器具が反対側へとストレートに貫通する「トンネル開通状態」を示します。3度に達すると細菌の温床を清掃することが極めて困難となり、根分岐部病変3度の抜歯理由として最も重い判断材料になります。

鈴木 陽菜

鈴木 陽菜

テックライター兼ウェブディレクター

暮らしを豊かにする便利アイテムや時短アイデアを中心に、実用的な情報をお届けします。

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