ルビーとサファイアの違いは色だけ?鉱物学の真相と価値相場を徹底解説
ルビーとサファイアの違いは色だけ?鉱物学の真相と価値相場を徹底解説について押さえておきたい ポイントを分かりやすく解説いたします。
ジュエリーの世界でダイヤモンド、エメラルドと並び「世界四大宝石」に数えられるルビーとサファイア。見た目の印象は正反対ですが、鉱物学における分類名はどちらも「コランダム(鋼玉:Corundum)」です。
主成分は酸化アルミニウム(Al₂O₃)。純粋な結晶状態のコランダムには一切の色調がなく、完全に透明なガラスのような外観を持っています。この無色透明の石は「カラーレスサファイア(ホワイトサファイア)」と呼ばれます。
コランダムの最大の特徴は、ダイヤモンドのモース硬度10に次ぐ「モース硬度9」という極めて高い硬さです。擦り傷や摩耗に対して非常に強い耐性を誇り、日常使いのジュエリーとして何十年も輝きを保ち続けられるのは、この強固な結晶構造に由来します。
宝石の歴史において、この2つが同じ鉱物であると科学的に証明されたのは18世紀末から19世紀初頭にかけてのことでした。それまでは「赤い石」「青い石」として独立した存在と考えられていましたが、化学分析の進展により「赤いコランダムだけをルビーと呼び、それ以外のすべての色のコランダムをサファイアと呼ぶ」という国際的な定義が確立されました。