コーラで歯が溶ける噂は嘘か本当か?科学が暴く酸蝕症の正体と対策
コーラで歯が溶ける噂は嘘か本当か?科学が暴く酸蝕症の正体と対策の疑問点について、最新情報を取りまとめてご紹介します。
Q1:ゼロカロリーやトクホ(特定保健用食品)のコーラなら歯は溶けませんか?
A1:残念ながら溶けるリスクは変わりません。ゼロカロリー製品は砂糖を含まないため「虫歯菌のエサ」にはなりにくいものの、味の骨格を作るための「リン酸」や「クエン酸」などの酸味料は通常通り含まれています。pH値自体は通常のコーラとほぼ同等(pH2〜3台の強酸性)であるため、酸蝕症を引き起こすリスクは依然として極めて高い点に注意が必要です。
Q2:コーラを飲んだ後に歯がキシキシするのは、すでに手遅れということですか?
A2:手遅れではありません。あのキシキシ感はエナメル質の最表層が一時的に脱灰を起こしているサインですが、唾液がしっかり分泌されていれば、数十分から数時間かけて唾液中のミネラルが沈着し、元通りの滑らかな状態へと「再石灰化」されます。ただし、そのキシキシ感を無視して毎日何回も酸に晒し続ければ、再石灰化が追いつかなくなり、エナメル質が恒久的に失われてしまいます。
Q3:酸蝕症によって一度溶けて薄くなってしまった歯は元に戻せますか?
A3:完全に失われてしまったエナメル質は、人間の体内で再生することはありません。表層のわずかなミネラル喪失であれば再石灰化で修復可能ですが、目に見えてすり減ったり透けたりしてしまった歯は、歯科医院でコンポジットレジン(白い樹脂)を盛り足す治療や、ラミネートベニア、クラウン(被せ物)を装着する物理的な修復処置が必要となります。違和感を覚えたら早期に歯科検診を受診してください。