ヤクザと暴力団の違いとは?法律上の定義と暴対法後の実態を徹底解剖
ヤクザと暴力団の違いとは?法律上の定義と暴対法後の実態を徹底解剖について押さえておきたい 注意点を分かりやすく解説いたします。
暴力団が近代的な企業や軍隊組織を模倣しながら形成した内部ヒエラルキーは、盃(さかずき)事に基づく擬制血縁関係によって絶対的な服従関係が担保されています。
ピラミッドの頂点に君臨するのが「組長(会長・総裁)」です。その直下に、組織の実務および武闘指揮を統括するナンバー2の「若頭(わかがしら)」が控え、長老格として組長を補佐する「舎弟頭(しゃていがしら)」、組織の規律や運営を司る「本部長」などが配置されます。これら中枢幹部は「執行部」と呼ばれ、組の最高意思決定を担います。さらにその下に「若中(わかじゅう)」と呼ばれる直参(直系組員)が連なり、彼ら自身が二次団体の長として自分の子分を抱えるという重層構造を築いてきました。
警察統計および暴対法の適用において重要なのが、「正構成員」と「準構成員」の明確な境界線です。
正構成員とは、組長と盃を交わし、組の名簿(名鑑)に公式に記載された正規の組員を指します。一方の準構成員は、組員として盃は受けていないものの、暴力団の威力を背景に不法行為を行ったり、組に資金や便宜を提供したり、組織の維持・運営に深く協力する周辺者を指します。いわゆる「共生者」や「舎弟分扱いのアウトサイダー」がこれに該当します。
暴対法や暴力団排除条例の制定以降、正構成員として登録されることのリスクが激増したため、組織は実務部隊をあえて準構成員にとどめ、表向きは一般企業の役員や個人事業主を装わせる手口を常態化させました。警察当局が組織の実態を把握する際、この準構成員の動向捕捉が最重要課題となっているのはこのためです。