声が出ない時の即効治し方と応急処置|囁き声は逆効果?喉の救済策
声が出ない時の即効治し方と応急処置|囁き声は逆効果?喉の救済策について押さえておきたい ポイントを分かりやすい構成で解説いたします。
インターネット上やSNSでは、声が出ない時の裏技として様々な情報が飛び交っていますが、医学的な見地からは明らかな誤解や危険な処置が少なくありません。
代表的な誤解が「うがい薬で喉の奥をガラガラ強く洗う」という行為です。ポビドンヨードなどの強い殺菌性うがい薬を過度に使用すると、声帯粘膜を覆っている正常な分泌液や常在菌叢まで洗い流してしまい、かえって粘膜のバリア機能を低下させて組織を傷つける原因になります。急性期は水道水や薄い食塩水で口腔内を軽くゆすぐ程度に留め、喉の奥を激しく刺激するうがいは避けるのが鉄則です。
また、「トローチを何個も連続して舐め続ける」という行為も逆効果を招く場合があります。市販のトローチに含まれる殺菌成分や麻酔成分が口内の唾液分泌を抑制し、結果的に喉の乾燥を招くことがあるため、パッケージ記載の用法・用量を厳格に守らなければなりません。
【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
声が出なくなった際の対処法は、現在の症状の重さや社会的状況に応じて明確に分ける必要があります。
【セルフケア・民間療法で様子を見て良い人】
・前日にカラオケや長電話などで声を使いすぎた明確な原因がある
・喉の激しい痛みや高熱、呼吸の苦しさが伴っていない
・症状が出てから24時間以内で、筆談による完全休養を取れる環境にある
※響声破顔湯の服用、はちみつ大根、室内加湿(湿度60%以上)、ツボ押しを実践し、48時間沈黙を保ってください。
【今すぐ耳鼻咽喉科を受診すべき人・自己判断を避けるべき人】
・3日以上経過してもかすれ声(嗄声)が一向に改善しない
・唾液を飲み込むだけでも強い激痛が走る、または呼吸が苦しい
・血の混じった痰が出る、または首のリンパ節が大きく腫れている
・過去にも同様の声枯れを頻繁に繰り返しており、声帯ポリープや結節の疑いがある
・数日以内にどうしても外せない重要な発声業務(講演、舞台、面接など)が控えている
※自己流のマッサージや強い咳払いは一切中止し、専門医によるネブライザー処置や吸入薬の処方を受けてください。