血液培養手順の正解|2セット採取の理由と失敗ゼロへ導く採血術
血液培養手順の正解|2セット採取の理由と失敗ゼロへ導く採血術にまつわる役立つ知識を分かりやすく発信ます。
Q1:血管が細くてどうしても10mL引けません。5mL未満しか採れなかった場合、ボトルには入れない方がいいですか?
A1:少量であってもボトルに注入して検査へ提出してください。採取量が少ないと検出感度は低下しますが、ゼロにはなりません。ただし、規定量に満たなかった事実(採取量)を検査伝票や電子カルテに正確に記録し、陰性結果が出た際も「偽陰性の可能性がある」ことを主治医と共有することが極めて重要です。
Q2:小児の血液培養手順で、成人との決定的な違いは何ですか?
A2:最大の違いは「採取量」と「ボトル本数」です。小児では採血可能な総循環血液量が限られているため、小児専用のボトル(ペディ・ボトル等)を使用し、体重に応じた量(例:体重1〜2kgなら1mL、体重10kg未満なら総血液量の1%未満など)を採取します。また、小児は嫌気性菌感染の頻度が成人より低いため、通常は1セット=好気性ボトル1本のみで運用されるケースが多いのも特徴です。
Q3:採取後、血液培養ボトルが陽性になるまで通常どれくらいの時間がかかりますか?
A3:自動培養装置では、菌が活発に増殖している場合、採取後およそ12〜24時間以内に陽性シグナルが出ます(大腸菌などのグラム陰性桿菌や黄色ブドウ球菌は特に早い傾向があります)。陽性判定が出た時点で検査室から病棟や主治医へ「血液培養陽性(中間報告)」の一報が入り、直ちにグラム染色結果に基づいて抗菌薬の最適化が行われます。最終的な菌種同定と薬剤感受性試験の結果が確定するまでには、通常48〜72時間程度を要します。