腰椎圧迫骨折の禁忌と絶対Ng動作|悪化と偽関節を防ぐ最新指針
腰椎圧迫骨折の禁忌と絶対Ng動作|悪化と偽関節を防ぐ最新指針の全貌を丁寧に掘り下げてご紹介します。
「骨折したのだから、骨がつくまで布団から一歩も出ずに寝ていなければならない」という考え方は、現代の整形外科医療においては明確に否定されています。過度な長期臥床(寝たきり)は、わずか1週間で約10〜15%もの筋力低下を引き起こし、骨からカルシウムが急速に抜け出す「廃用性骨粗鬆症」を誘発してしまいます。
現在の標準治療では、腰椎圧迫骨折安静期間目安として、厳密なベッド上安静は受傷直後の強い激痛が存在する数日から最長でも1〜2週間に限定されます。その後は、体型に合わせた専用のコルセット(硬性装具または軟性装具)を装着し、禁忌動作を物理的にブロックしながら歩行訓練を開始する「早期離床」が推奨されています。
禁忌動作を無視した結果生じる最悪の結末が「偽関節」です。本来ならくっつくはずの骨折部が異常可動性を持ったままグラグラと動き続ける状態を指します。偽関節化すると、起き上がるたび、歩くたびに骨折部が擦れ合って激痛が生じるだけでなく、後方に飛び出した骨片が脊柱管内の神経を圧迫し、下肢麻痺や排尿障害(膀胱直腸障害)という取り返しのつかない後遺症を招く危険性があります。