Iphoneバッテリー膨張の放置は爆発寸前?画面浮きの原因と修理費用

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iPhoneのディスプレイを押し上げる力は、成人男性の指の力などをはるかに超える数キログラム単位の圧力に達します。なぜ薄いバッテリーパックがこれほど強大に変形してしまうのか。その原因は、リチウムイオン電池特有の化学反応にあります。

iPhoneに搭載されているリチウムイオンポリマーバッテリーは、正極・負極・電解液がアルミラミネートフィルムで厳重に密封された構造をしています。しかし、長期間の充放電サイクルによる経年劣化、充電しながらの重いゲームプレイや動画視聴による熱ストレス、落下時の微小な物理的衝撃などが重なると、電解液が酸化分解を起こします。その結果、セル内部に炭酸ガス、一酸化炭素、水素といったガスが大量に発生するのです。

逃げ場を失ったガスはアルミパックをパンパン風船のように膨らませ、真っ先に強度の弱いフロントパネル側へと圧力を逃がします。これが、多くのユーザーを戦慄させるiPhoneの画面浮きの正体です。

「少し浮いているだけだから」とiPhoneのバッテリー膨張を放置する危険性は、火薬庫を抱えて歩くことと同義です。膨張したバッテリーの外装フィルムは、内部圧力によって極限まで引き伸ばされており、わずかな外部からの衝撃や異物の接触で破れる恐れがあります。ひとたび正極と負極が直接接触してショートを起こすと、バッテリー内部で数秒のうちに数百℃に達する「熱暴走」が発生。iPhoneのバッテリー膨張が爆発や発火といった惨事に直結するのは、決して脅しではなく、製品事故統計でも繰り返し報告されている現実の物理現象です。

池田 達也

池田 達也

マネー&キャリアエディター

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

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