竹の種類と見分け方をプロが徹底解説!庭に植えてはいけない真相とは?
竹の種類と見分け方をプロが徹底解説!庭に植えてはいけない真相とは?について押さえておきたい 理由を厳選して解説いたします。
日本の森林や里山に生息する竹類は、大きく分けると「大型の竹」と「小型の笹(ササ)」に分類されます。林野庁の森林資源統計によると、国内の竹林面積は約16万〜17万ヘクタールで推移しており、その大半を特定の主要品種が占めています。まずは、日本の自然環境や人々の暮らしに深く関わる代表的な竹の種類一覧と、その生態系における位置づけを把握しておきましょう。
日本に生育する主要な竹は、以下の系統に大別されます。
- 三大有用竹(孟宗竹・真竹・淡竹):日本の竹林の9割以上を占める主軸品種。
- 装飾・庭園用竹(黒竹・金明竹・四方竹など):独特の幹色や形状を持ち、景観植物として重宝される品種。
- 自生竹・地域固有種(根曲がり竹/チシマザサ、メダケなど):古くから日本列島に自生し、寒冷地や山岳地帯に適応した品種。
ここで重要な植物学的知識として、「日本の自生竹」と「外来竹」の歴史的背景があります。現在もっとも目にする巨大な「孟宗竹」は、実は自生種ではなく、江戸時代中期の1736年に薩摩藩(現在の鹿児島県)などを経由して中国から導入された外来種です。一方、古事記や日本書紀の時代から日本列島に自生していたとされるのが「真竹」や「メダケ」などの在来系統です。
竹と笹の見分け方|決定的な3つの判別ポイント
植物分類上、竹も笹もイネ科タケ亜科に属しますが、明確な識別基準が存在します。専門家や樹木医が現場で見分けるポイントは以下の3点です。
- 皮(稈鞘:かんしょう)の落ち方:成長とともに皮が綺麗に剥がれ落ちるのが「竹」。成長後も枯れた皮が幹に残り続けるのが「笹」。
- 節から出る枝の本数:1つの節から原則「2本」の太い枝が出るのが「竹」。「3本以上(多くは5〜7本)」の枝が束状に出るのが「笹」。
- 葉の葉脈の走り方:葉を光にかざした際、縦の葉脈に対して直角に交わる横脈が格子状に見えるのが「笹」。縦の平行脈が目立ち、格子が不明瞭なのが「竹」。
竹の開花周期と寿命|数十〜120年に一度のミステリー
竹の生態において極めて特異なのが、その開花周期と寿命です。竹は数十年から120年に一度だけ花を咲かせ、結実した後に竹林全体が一斉に枯死する「一斉開花」という現象を起こします。真竹の開花周期は約120年と推定されており、1960年代後半から1970年代にかけて全国の真竹が一斉に開花・枯死し、当時の竹細工産業に甚大な打撃を与えました。一本一本が独立しているように見える竹林も、地下では網の目のような地下茎で繋がった「単一の生命体(クローン)」であるため、一斉に寿命を迎えるのです。