公開40年の真実『天空の城ラピュタ』裏設定と幻のラストを徹底解剖
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長年、ネット掲示板や知恵袋などで定期的に噴出するのが、「シータが故郷ゴンドアの谷へ帰り、パズーがオーニソプター(羽ばたき飛行機)に乗って訪ねてくる別ラストを見た記憶がある」という証言です。なかには「幼少期にテレビの特別再放送で確かに目撃した」「シータが暖炉の前でパズーを迎えるカットがあった」と極めて具体的に回想するファンも少なくありません。
結論から明かすと、スタジオジブリは2002年の公式声明および会報誌などにおいて、「そのような別バージョンのエンディングフィルムは過去に一切制作されておらず、存在しない」と明確に回答しています。劇場初公開時の35mmフィルムから歴代のテレビ放送用マスターテープに至るまで、ラストシーンは一貫して巨大な飛行石を抱えたラピュタ城が成層圏へと上昇していくシークエンスで締めくくられています。
では、なぜこれほど強固な記憶の錯覚が全国規模で発生したのでしょうか。メディア分析と当時の出版物調査から、以下の3つの要因が複合して起きた典型的なマンデラ効果であることが判明しています。
第一の要因は、徳間書店アニメージュ文庫から刊行された小説版『天空の城ラピュタ』(亀岡修・著、宮崎駿・原作)の結末描写です。小説版のエピローグでは、ラピュタ崩壊から半年後、ゴンドアへ戻ったシータからパズーへ宛てられた近況の手紙が綴られており、パズーが完成させた自作飛行機で会いに行く決意を固める場面で筆が置かれています。この活字の情景が、読者の脳内で映像記憶へとすり替わった可能性が極めて高いとされます。
第二の要因は、テレビ放送初期(1980年代後半〜1990年代)のエンディング処理です。放映枠の都合上、スタッフロール部分に本編の名場面スチルや設定スケッチ、イメージボードを挿入して再構成した特別エンディングが放映された事例がありました。そこに含まれていた「ゴンドアの谷の情景スケッチ」や「自作飛行機に乗り込むパズーの初期イメージ」が、本編の後日談映像として視聴者の潜在記憶に定着したと推測されます。