総合周産期母子医療センターの真実|搬送理由とNicu・費用の全貌
総合周産期母子医療センターの真実|搬送理由とNicu・費用の全貌の見逃せないポイントを一挙に解説しました。
一般に「周産期センター」と呼ばれる施設には、「総合周産期母子医療センター」と「地域周産期母子医療センター」の2種類が存在します。名前は似通っていますが、法的な位置づけや担う機能には決定的な隔たりがあります。
その差異を明確に定めているのが、総合周産期母子医療センター 厚生労働省指定要件です。総合センターとして指定されるためには、原則としてMFICU(母体胎児集中治療室)を6床以上、NICU(新生児特定集中治療室)を9床以上常時確保し、回復期病床であるGCU(新生児治療回復室)を併設することが義務付けられています。これに対し、地域周産期母子医療センターはMFICUの設置が必須要件ではなく、NICU病床数も総合センターより小規模な設定が容認されています。
代表的な施設として知られる横浜市立大学附属市民総合医療センターは、神奈川県周産期救急医療システムの基幹病院として、県内の病院や診療所、助産院で発生するあらゆるトラブルに24時間体制で対応しています。また、東京大学医学部附属病院の産婦人科・周産期部門では、極めて高度な胎児診断や難治性合併症妊娠の受け入れ体制を敷いています。
さらに名古屋大学医学部附属病院の公式発表データによると、生殖周産期部門に12名、新生児部門に13名もの専門医師を配置し、ハイリスク分娩管理と病的新生児治療を完全分業・連動させる体制を整えています。このように、単一の診療科の枠を超え、院内のあらゆる高度外科部門や集中治療リソースを即座に動員できる点こそが、地域周産期母子医療センターとの違いとして浮き彫りになります。