麻生太郎と福岡の真実|飯塚の豪邸と地元グループの圧倒的影響力を解剖
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外からは「麻生一色」に見える福岡8区ですが、地元・飯塚市や直方市の住民に直接耳を傾けると、その評価は単純な礼賛だけではありません。長年の取材で見えてくるのは、強烈な愛着と、長年の構造に対する諦念が入り混じった複雑な心理です。
地元商店街の古参店主はこう語ります。
「東京のワイドショーでは失言ばかり取り沙汰されるが、地元に来たときの太郎さんは本当に腰が低い。祭りの寄り合いでも酒を酌み交わしながら『よう頑張っとるな』と気さくに肩を叩いてくれる。何より、中央で誰が総理になろうと、麻生さんが副総理や党最高顧問クラスで睨みを利かせているおかげで、飯塚バイパスの整備や八木山バイパスの4車線化など、交通インフラ予算がスムーズに下りてきた。これぞ本物の政治力ですよ」
一方、30代の地元IT企業勤務の男性は異なる視点を示します。
「麻生グループが地域を守ってきた功績は誰もが認めます。しかし、あらゆる経済・雇用・行政施策が麻生さんの顔色を伺って決まるような空気があり、新しい民間企業やベンチャーが参入しづらい閉塞感がある。選挙のたびに『対立候補に入れてもどうせ落ちる』という無力感が漂い、若い世代の投票率は低迷しています」
かつて福岡政界は、麻生太郎氏(麻生派)、古賀誠氏(宏池会)、山崎拓氏(近未来政治研究会)の3氏がしのぎを削った「福岡三国志」と呼ばれる激しい権力闘争の舞台でした。古賀氏や山崎氏が政界前線から退いた後も、麻生氏だけが自民党中枢に残り続け、県連人事や知事選・市長選において決定権を行使してきました。その結果、地元政財界では「麻生家に逆らえば仕事が回らなくなる」という見えないプレッシャーが、長年の既成事実として定着しています。