なぜ穿かない?パンツレススタイル流行の真相と2026年最新着こなし術

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この前代未聞のファッショントレンドを決定づけた最大の震源地は、ミウッチャ・プラダが率いる「Miu Miu(ミュウミュウ)」の2023-24年秋冬コレクションです。エル デジタルをはじめとするファッション主要メディアが「誰もが突然、ボトムスをはかず、ショーツだけを身につけるようになった」と報じた通り、ランウェイに登場したモデルたちは、カシミヤのタートルネックセーターに煌びやかなスパンコールのビジューショーツ(マイクロミニブリーフ)、そして極薄のストッキングをウエストバンドの上まで引き上げて闊歩しました。

この元ネタの経緯をたどると、単なる露出狂的発想ではなく、クラシックな装いをあえて崩す「脱構築(デコンストラクション)」の哲学が根底にあります。さらに、米ニューヨークのメトロポリタン美術館(メットガラ)で披露されたモニカ・L・ミラー著『Slaves to Fashion: Black Dandyism and the Styling of Black Diasporic Identity』に着想を得たテーラリング展示など、欧米モード界全体で「伝統的なスラックスやスーツの文脈を解体し、身体を既成概念から解放する」というコンセプチュアルな議論が連動していました。ハーパーズ バザー公式でも特集が組まれたように、上半身をテーラードジャケットやロングコートで重厚に固め、下半身だけをミニマルに削ぎ落とすコントラストこそが、デザイナーたちが提示した新たなバランス感覚だったのです。

石川 優花

石川 優花

インテリア&ライフスタイルコーディネーター

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。

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