そのほくろは癌?メラノーマの見分け方と危険なサインを徹底解説
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「皮膚科に行くとメスで切って生検されるのではないか」と躊躇する方もいますが、現代の皮膚科診療ではまず非侵襲的な「ダーモスコピー検査」が行われます。
ダーモスコピーとは、病変部に特殊なジェルや偏光フィルターを用い、皮膚表面の乱反射を抑えて拡大観察する専用の拡大鏡検査です。皮膚の深部(表皮〜真皮浅層)の色素沈着パターンを痛みを伴わずに詳細に観察でき、不要な切除手術を大幅に減らすことができます。
検査費用は健康保険が適用され、3割負担の場合で約200円〜600円程度(初診料・再診料等は別途)と非常に安価です。診察室でその場ですぐに実施でき、所要時間も数分程度です。
万が一メラノーマと診断された場合でも、腫瘍の厚さが0.8mm以下の早期(ステージI)で切除できれば、5年生存率は95%以上と良好な治療成績が得られます。近年では、進行期(ステージIII〜IV)に対しても抗PD-1抗体(オプジーボ、キイトルーダ)をはじめとする免疫チェックポイント阻害薬や、BRAF遺伝子変異を標的とした分子標的薬が登場し、生存率は飛躍的に向上しています。
【プロの結論】受診を急ぐべき人・様子見でよい人の判断基準
皮膚の病変に対して過度なパニックに陥る必要はありませんが、明確な線引きを持って行動することが生命を守る上で不可欠です。
- 【即座に皮膚科・皮膚腫瘍科を受診すべきケース】
- 足の裏や指、爪に濃淡のある黒いシミが出現し、数ヶ月で拡大している
- ABCDEルールのうち2つ以上(左右非対称、輪郭不正、色ムラなど)に合致する
- ほくろの表面から出血や体液が滲み出し、治らない
- 40歳以上になってから、これまで何もなかった部位に急に新しい黒い病変ができた
- 【経過観察・定期チェックでよいケース】
- 子どもの頃から存在し、大きさ・形・色が何年も変わっていない
- 直径が小さく(3〜4mm以下)、均一な茶色や黒色で輪郭が滑らか
- ほくろの中心からしっかりとした太い毛が生えている(毛根が健全に保たれている良性の証拠であることが多い)