もりそばとざるそばの決定的な違い|海苔だけじゃないつゆと歴史の真相
もりそばとざるそばの決定的な違い|海苔だけじゃないつゆと歴史の真相の見逃せないポイントをわかりやすく整理しました。
蕎麦屋の品書きには、もり・ざるに加えて「せいろそば」が並んでいることも珍しくありません。これらは製法、器、味わいにおいてどのように棲み分けられているのか。客観的なデータとともに比較検証します。
ここで気になるせいろそばの由来と器の違いですが、せいろは元々蕎麦を「蒸す」ための道具(蒸籠)でした。江戸初期は蕎麦粉のつなぎの技術が未熟だったため、茹でると麺が切れてしまい、蒸籠に入れて蒸気で火を通す「蒸し蕎麦」が主流だった名残です。
天保の改革(1840年代)で物価統制令が出され蕎麦の価格を強制的に引き下げられた際、蕎麦屋が対抗策として「上げ底にした蒸籠」に蕎麦を盛り、見かけのボリュームを保ちながら量を調整して難を逃れたという歴史もあります。現代では、二八そば(そば粉8割、小麦粉2割)の喉越しや、十割そばの香りを損なわずに水切りできる機能的な器として愛用されています。