生理前に胃が痛い決定的な理由とは?Pmsと妊娠超初期の違いと対処法
生理前に胃が痛い決定的な理由とは?Pmsと妊娠超初期の違いと対処法について見逃せない ポイントを分かりやすく解説いたします。
ネット上のQ&Aサイトなどで頻繁に見受けられる危険な誤解が、「生理前の痛みだから、手持ちの生理痛用鎮痛薬(NSAIDs:ロキソプロフェンやイブプロフェンなど)を飲めば治る」という思い込みです。これは胃痛に関しては逆効果を生む典型的な盲点です。
ロキソニンをはじめとする非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)は、痛みのもとであるプロスタグランジンの生合成を抑える一方で、胃粘膜を保護するプロスタグランジンまで抑制してしまうという薬理特性を持ちます。つまり、もともと生理前の黄体ホルモン影響で胃粘膜の血流が低下し、荒れやすくなっている胃壁に、追い打ちをかけるように粘膜破壊作用をもたらすのです。
「生理痛だと思って鎮痛薬を飲んだら、かえってみぞおちが激しくキリキリ痛みだした」というケースの多くは、薬剤性胃炎を併発したことによるものです。下腹部痛と胃痛が同時に起きている場合は、空腹時の服用を厳禁とし、胃粘膜保護成分が配合された製剤を選ぶか、消化器系に負荷をかけない別のアプローチを採らなければなりません。
また、生理周期に合わせて毎月胃や下腹部に激痛が走り、通常の胃薬がまったく効かない場合、「腸管子宮内膜症(腸や胃の近傍に子宮内膜組織が迷入して増殖・出血する疾患)」が隠れているケースもあります。「生理前だからいつものこと」と片付けるのは極めて危険な兆候です。