一人で消火可能な「易操作性1号消火栓」の威力と従来型との決定差

一人で消火可能な「易操作性1号消火栓」の威力と従来型との決定差の主要なニュースを丁寧にまとめました。全体像を一目で把握できます。

屋内消火栓設備には複数の規格が存在し、建物の用途や規模によって使い分けられてきました。なかでも「従来型1号」「易操作性1号」「2号」「広範囲型2号」の差異を正しく把握することは、防火管理者だけでなく設備投資を判断する経営層にとっても必須の教養です。それぞれの性能数値を突き合わせると、易操作性1号消火栓がいかに絶妙なバランスで設計されているかが浮き彫りになります。

項目詳細・数値データ一般的な基準・相場編集部の見解・評価易操作性1号消火栓放水量:130 L/min以上
放水圧力:0.17〜0.70 MPa
操作人数:1名防護半径:水平距離25m以下
ホース:保形ホース(径30mm等)1号の消火力と2号の簡便さを兼備。人手不足の現代施設における最適解。従来型1号消火栓放水量:130 L/min以上
放水圧力:0.17〜0.70 MPa
操作人数:原則2名防護半径:水平距離25m以下
ホース:平ホース(麻・ジャケット)消火能力は十分だが、単独勤務時の初動消火が絶望的になる構造的欠陥を抱える。標準型2号消火栓放水量:60 L/min以上
放水圧力:0.25〜0.70 MPa
操作人数:1名防護半径:水平距離15m以下
ホース:保形ホース誰でも扱いやすいが、カバー範囲が狭いため設置ボックス数が激増し工事費がかさむ。広範囲型2号消火栓放水量:80〜90 L/min以上
放水圧力:0.25〜0.70 MPa
操作人数:1名防護半径:水平距離25m以下
ホース:保形ホース扱いやすさと防護半径を両立しているが、易操作性1号に比べ絶対的な放水量は劣る。

数値を見れば一目瞭然ですが、屋内消火栓 1号と2号の違いの核心は「放水量」と「防護半径」です。標準型2号消火栓の放水量は毎分60リットルにとどまり、火勢が天井に達するような局面では制圧力が不足する恐れがあります。さらに防護半径が水平距離15メートルと狭いため、フロア全体をカバーしようとすると壁面に消火栓ボックスを密に配置しなければならず、配管工事費が膨らむデメリットがありました。

易操作性1号消火栓は、従来型1号と同じ毎分130リットルの放水量と水平距離25メートルの警戒エリアを維持しています。少ない設置台数でフロア全体を隙間なくカバーしつつ、2号消火栓並みの機動力を手に入れた点こそが、防災技術における最大のブレイクスルーなのです。

林 結菜

林 結菜

ライフスタイル編集者

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

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