赤ちゃんの睡眠時の呼吸が乱れる原因とは?危険サインと受診の目安
赤ちゃんの睡眠時の呼吸が乱れる原因とは?危険サインと受診の目安とはどのようなものなのか? 詳しい意味を丁寧に紐解いて紹介します。
乳児の呼吸トラブルに関する情報空間には、過度な不安を煽る俗説や、逆に危険を見逃す誤った認識が散見されます。特に次の3つの盲点については、正しい医学的理解が求められます。
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第一の誤解は、「呼吸が荒い=すべて重篤な病気」という短絡的な結びつけです。赤ちゃんが呼吸を荒くする理由には、体温調節のための生理的反応も多く含まれます。乳児は体温調整機能が未熟なため、室温が高すぎたり服を着せすぎたりすると、呼吸数を増やして熱を逃がそうとします。まずは衣服を緩め、背中の汗を確認することが先決です。
第二の盲点は、乳幼児突然死症候群(SIDS)と日常的な呼吸器感染症の混同です。SIDSはそれまで元気だった赤ちゃんが睡眠中に予期せず死亡する疾患であり、呼吸不全が徐々に進行する感染症とは病態が異なります。厚生労働省の予防指針では、①1歳になるまで仰向けに寝かせる、②できるだけ母乳で育てる、③保護者の禁煙、の3点が確固たるリスク軽減策として提示されています。
第三の盲点は、赤ちゃんの陥没呼吸の見分け方に関する知識不足です。「お腹が膨らんだりへこんだりしているから苦しそう」と訴える保護者がいますが、乳児は基本的に腹式呼吸であるため、腹部が大きく動くこと自体は正常です。本当の陥没呼吸は「息を吸う瞬間に、喉仏の下(胸骨上窩)やみぞおち、肋骨の骨と骨の間が深く窪む」現象を指します。お腹ではなく骨の周囲の窪みに着目してください。