なぜ今ペットボトルの高さを統一?飲料各社が仕掛ける物流革命の真相
なぜ今ペットボトルの高さを統一?飲料各社が仕掛ける物流革命の真相について見逃せない 注意点を厳選して解説いたします。
問題は家庭内だけにとどまらない。より深刻なのが、物流トラックのパレット積載効率だ。日本市場で広く使われている標準パレット(1100mm×1100mm)にダンボール箱を積み上げる際、ケースの「高さ」がトラックの荷室天井までの空間利用率を決定づける。
ある大手清涼飲料メーカーは今年、主力のお茶ブランドで容器の全高を従来の212ミリから198ミリへと、わずか14ミリ(1.4センチ)縮めるリニューアルに踏み切った。ボトル胴体をわずかに太くし、キャップ口元の無駄なパーツを削ぎ落とすことで容量を維持したのだ。
このわずかな縮小がもたらした効果は絶大だった。外装ダンボールの高さが低くなったことで、パレット1台あたりに積み込める段数が4段から5段へと増加。大型トラック1台に乗せられるケース数が一気に20%跳ね上がったのである。2024年問題以降、物流コストの高騰に頭を悩ませてきた飲料業界にとって、ボトルの低床化は最も即効性のある解決策となった。