突然の呂律が回らない原因とは?脳梗塞の前兆と命を守る受診基準
突然の呂律が回らない原因とは?脳梗塞の前兆と命を守る受診基準の基礎知識と応用に迫る! わかりやすい言葉で紐解きます。
突然言葉が出にくくなった際、それが救急要請レベルの緊急事態であるかを見極める国際標準の指標が、米国心臓協会(AHA)や日本脳卒中学会が提唱する「FAST(ファスト)チェック」です。脳卒中の初期症状の約7割から8割はこの3つのテストで判別可能とされています。
FASTの確認手順は以下の通りです。第一に「Face(顔の麻痺)」として、イーと声を出して笑顔を作らせた際に口角の片側が下がっていないかを確認します。第二に「Arm(腕の麻痺)」として、両腕を手のひらを上にして前にまっすぐ伸ばしたとき、片方の腕が自然と下がってこないかを検証します。第三に「Speech(言葉の障害)」として、「ラリルレロ」や「パタカ」、あるいは「今日はいい天気です」といった簡単なフレーズを明瞭に発音できるかを確かめます。そして第四の「Time」は、これらの症状が1つでも認められた場合、発症時刻を記録して直ちに救急車を呼ぶべき「時間との闘い」を意味しています。
さらに、呂律の回りにくさに加えて強い眠気(意識の混濁・傾眠傾向)や激しい回転性のめまい、物が二重に見える複視、経験したことのない激しい頭痛が併発している場合は、脳幹梗塞やくも膜下出血など生命の危機に直結する超緊急事態と判断されます。