37.5度は発熱か?「何度から熱」かの医学基準と受診を迷う境界線
37.5度は発熱か?「何度から熱」かの医学基準と受診を迷う境界線について知っておくべき ポイントを厳選して解説いたします。
感染症医学の最前線では、発熱を単なる不快な症状ではなく、免疫システムが病原体と戦う防御反応として位置づけている。日本感染症学会理事長が学術集会等で警告を発しているように、安易な解熱剤の服用によって熱を下げてしまうと、病気の確定診断を遅らせるリスクが生じる。
さらに、高齢者の発熱には「熱が出にくい」という隠れたリスクが存在する。重篤な肺炎や尿路感染症にかかっていても、体温が37.0度前後に留まるケースが珍しくない。元気がない、急に食欲が落ちた、あるいは意識が混濁しているといった変化があれば、熱の高さにかかわらず速やかな医療介入が不可欠だ。