赤線とは?青線との違いから売春防止法による廃止の真相まで徹底解説
赤線とは?青線との違いから売春防止法による廃止の真相まで徹底解説とはどのようなものなのか? 背景や要点を丁寧に紐解いて紹介します。
終戦直後の混乱期を支えた赤線でしたが、昭和30年代に入ると国内外から厳しい批判に晒されることになります。「女性の人権を蹂躙している」「国際社会に恥ずべき制度である」という世論の声、とりわけ婦人団体を中心とした強い廃止運動が巻き起こりました。
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この世論形成を決定づけた契機の一つが、1956年(昭和31年)に公開された巨匠・溝口健二監督の映画『赤線地帯』です。吉原の特殊飲食店「夢の里」を舞台に、貧富の格差や家庭の借金を背負いながら懸命に生きる女性たちの生々しい現実を描いたこの作品は、国会や社会に強烈な衝撃を与えました。
映画公開と同年の1956年5月、ついに「売春防止法」が国会で可決・成立します。そして1年以上の猶予・転業期間を経て、1958年(昭和33年)4月1日をもって売春防止法が完全施行されました。
この日を境に、全国すべての赤線は名実ともに完全廃止となりました。特殊飲食店は旅館やバー、一般のアパート、あるいは個室付き浴場(トルコ風呂、現在のソープランド)へと転業を余儀なくされ、日本の公認売春の歴史は完全に幕を閉じたのです。