赤ちゃんが授乳でむせるのは姿勢のせい?苦しい咳を防ぐ飲ませ方を徹底解説

赤ちゃんが授乳でむせるのは姿勢のせい?苦しい咳を防ぐ飲ませ方を徹底解説について分かりやすく解説いたします。最新の情報をチェックしてください。

生後間もない新生児から乳児期前半の赤ちゃんは、嚥下(飲み込み)と呼吸の協調運動が未熟です。成人のように喉頭蓋(気道にフタをする組織)が器用に動かず、一度に大量の母乳が喉へ流れ込むと、気道を保護する防御反射として激しい咳き込み(むせ)が発生します。この現象の背景には、主に3つの明確な要因が存在します。

第1の要因は、オキシトシンの働きによって乳腺を取り巻く筋線維が収縮し、母乳が一気に押し出される「噴乳反射(射乳反射)」です。母乳の分泌が盛んな母親の場合、授乳開始から1〜2分が経過すると、母乳がまるでシャワーや鉄砲水のように勢いよく噴出します。まだ胃の容量が小さく飲み込む力が弱い赤ちゃんにとって、この急激な水圧はキャパシティを大きく超えてしまい、溺れるような状態となってむせ返ってしまいます。

第2の要因は、乳首のくわえ方が浅い「浅吸い」です。乳輪の奥まで深くくわえられずに乳頭の先端だけを吸っていると、吸気時に余分な空気を大量に飲み込んでしまいます。喉の奥で母乳と空気が混ざり合うことで気管方向へ飛沫が飛び散りやすくなり、誤嚥反射を引き起こすリスクが高まります。

さらに、多くの保護者を驚かせるのが「授乳中に鼻から母乳が噴き出す」という現象です。新生児期は口の奥(口腔咽頭)と鼻の奥(上咽頭)の距離が非常に近く、喉頭の位置が高いため、急激な咳き込みの圧力が加わると、溢れた母乳が鼻腔側へと容易に逆流します。鼻から出ること自体は解剖学的な構造上よく起こる反応であり、直後にしっかりと呼吸が再開していれば過剰なパニックに陥る必要はありません。

高橋 健太

高橋 健太

ライフスタイル編集者

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

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