カヌーとカヤックの決定的な違いとは?パドル・構造・選び方を徹底解説
カヌーとカヤックの決定的な違いとは?パドル・構造・選び方を徹底解説の真相について、分かりやすい解説を詳しくお届けします。
構造や操船法がこれほどまでに異なる理由は、両者が誕生した過酷な自然環境と、生きるための目的に由来しています。「発祥と歴史の起源」を遡ると、数千年前の先住民族が編み出した知恵の結晶が見えてきます。
カナディアンカヌーのルーツは、北米のインディアン(先住民族)が利用していた樹皮舟です。彼らは白樺の皮や木枠を巧みに組み合わせ、河川や湖沼網を移動する「生活と物資の運搬船」としてカヌーを発展させました。仕留めた獲物や家族を乗せ、時に浅瀬を越えるために陸上を担いで運ぶ(ポーテージ)必要があったため、開口部が広く荷物を積み下ろししやすいオープンデッキ構造が不可欠だったのです。
一方、カヤックの起源は北極圏周辺のアラスカやグリーンランドに暮らすイヌイットやアレウト族の「狩猟舟」にあります。極寒の海でアザラシやクジラを捕獲するため、流木や動物の骨で骨組みを作り、その周りに隙間なくアザラシの獣皮を縫い合わせました。凍てつく波飛沫が艇内に入れば命を落とすため、身体と開口部を密着させるクローズドデッキ構造が必然的に誕生しました。また、獲物に気付かれず素早く接近し、強風下でも風の影響を最小限に抑えるため、左右へ瞬時に推進力を切り替えられるダブルブレードパドルが採用されたのです。