足の甲の捻挫はなぜ治らない?放置厳禁の理由と骨折・靭帯の見分け方

足の甲の捻挫はなぜ治らない?放置厳禁の理由と骨折・靭帯の見分け方とはどのようなものなのか? 主要なファクトを整理してお届けします。

整形外科の臨床現場において、足の甲の疾患で最も医師を悩ませるのが「初診の遅れ」です。外傷を負った患者へのヒアリングやネット上の医療相談コミュニティを検証すると、共通する行動パターンが浮かび上がってきます。

都内の整形外科クリニックで足部専門外来を担当する医師への取材によると、「足の甲を痛めて来院する患者の約4割が、受傷から2週間以上経過してから初めて受診している」という実態が浮き彫りになっています。患者側の手記やインタビューで頻繁に聞かれるのは次のような告白です。

「くるぶしの捻挫ならパンパンに腫れて歩けないと分かりますが、足の甲だったので、靴紐を緩めてかかとで歩けば何とか生活できてしまった。それが完全に油断につながりました」(30代会社員・男性)

「階段を踏み外した直後は少し痛む程度だったのに、3日目から足の甲の腫れと内出血がひどくなり、土踏まずまで真っ黒になった。整形外科でMRIを撮ったところ、リスフラン靭帯の完全断裂と微小骨折が判明し、即座にギプス固定を言い渡されました」(20代ランナー・女性)

人間には「足首が動く=骨折ではない」「かかとを着けば何とか歩ける=大したことはない」と思い込みたい正常性バイアスが強く働きます。しかし、足の甲は前足部と後足部を連結するブリッジであるため、かかと歩きをしていても体重の負担は確実に損傷部位へと波及しています。無理に歩行を続けることで、わずかな亀裂だった靭帯が完全に断裂し、骨のズレ(転位)が進行してしまう悲劇が後を絶ちません。

小林 直樹

小林 直樹

トレンドリサーチャー

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。

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