「アリア」はなぜ“空気”が語源なのか?名曲と種類を徹底解説
「アリア」はなぜ“空気”が語源なのか?名曲と種類を徹底解説について見逃せない ポイントを分かりやすく解説いたします。
アリア(aria)という言葉は、イタリア語で「空気」「風」を意味する。ラテン語の「aer」に由来し、古代ギリシャ語の「ἀήρ(アエール)」まで遡ることができる。では、なぜ「空気」が音楽用語として定着したのか。これには16世紀から17世紀にかけてのイタリア・ルネサンス期の音楽理論が関係している。
当時、声楽曲は「空気の振動としての声」という物理的な側面と、「歌い回しの様式」という芸術的な側面の両方を指す言葉として使われていた。やがて「アリア」は、特定の旋律に乗せて歌われる独唱曲、とりわけオペラやカンタータの中で登場人物が感情を込めて歌う部分を指すようになった。つまり、語源である「空気」は「声が空気を震わせて届く芸術」という本質を象徴しているのである。
読み方は日本語では「アリア」で定着しているが、イタリア語では「アーリア」と長音になる。音楽用語としてのアリアは、単なる「歌」よりも狭義で、「旋律的で抒情的な独唱曲」を指す。ここが重要なポイントだ。日常会話で「歌」と言う場合、歌詞にメロディを乗せたあらゆる楽曲を指すが、クラシック音楽におけるアリアは、オペラやオラトリオの中でレチタティーヴォ(語るように歌う部分)と対比される形で使われる。