『はたらく細胞』キラーT細胞の正体!Nk細胞との違いと泣ける過去
話題沸騰中の 『はたらく細胞』キラーT細胞の正体!Nk細胞との違いと泣ける過去について、多角的な視点を分かりやすく掲載しています。
作中で筋骨隆々の精鋭部隊として描かれるキラーT細胞は、医学的には「細胞傷害性T細胞(CTL)」と呼ばれる白血球の一種です。体内に侵入した細菌を貪食する白血球(好中球)やマクロファージとは異なり、彼らの標的は「すでにウイルスに感染してしまった自分自身の細胞」や「異物化した細胞」です。
キラーT細胞の最大の特徴は、一度侵入した敵の情報を記憶し、ピンポイントで強力な攻撃を仕掛ける「獲得免疫」の中核を担っている点にあります。樹状細胞やマクロファージから敵の抗原情報を受け取り、司令塔であるヘルパーT細胞からの出動命令が下ると、現場へ急行してパーフォリンやグランザイムといった武器を使い、感染細胞をアポトーシス(自死)へと追い込みます。
戦いの中で活性化した細胞はエフェクターT細胞として猛威を振るい、戦いが終結した後には一部がメモリーT細胞として体内に残留します。このメモリーT細胞が敵の情報を長期間記憶しておくことで、同じ病原体が再び侵入した際に、初動を遥かに超える猛スピードで迎撃態勢を整えられるのです。予防接種(ワクチン)が効果を発揮するのも、まさにこのT細胞の記憶システムのおかげです。