映画『誰も知らない』元ネタの衝撃真相とは?実話との違いや子役の現在を解説

映画『誰も知らない』元ネタの衝撃真相とは?実話との違いや子役の現在を解説の真相について、分かりやすい解説を取りまとめてご紹介します。

映画『誰も知らない』を理解する上で避けて通れないのが、1988年7月に東京都豊島区で発覚した「巣鴨子供置き去り事件」です。当時の警視庁捜査記録や法廷資料によると、豊島区西巣鴨のマンションに、父親の異なる無戸籍の子供たち4人が取り残され、母親は約9カ月間もの間、ほぼ姿を見せずに放置を続けていました。

母親はデパートの店員として働きながら、交際相手の男性と同棲するために千葉県へ転居。時折、生活費として数万円を現金書留で送るのみで、子供たちは学校に通うこともできず、ガスや水道を止められた室内で飢えと不衛生に耐えていました。近隣住民からの通報を受けた警察が部屋に踏み込んだ際、保護された子供たちは極度の栄養失調状態にあり、部屋にはゴミが散乱していたと報じられています。

当時テレビドキュメンタリーの制作に携わっていた是枝裕和監督は、メディアが事件を「鬼母による狂気の虐待」「異常な家庭の悲劇」としてセンセーショナルに消費していく風潮に強い違和感を抱いたといいます。監督が執筆した初期プロット『チャイルド・リクイアム(仮題)』から数えると、映画が形になるまで実に15年。単なる告発映画ではなく、「社会の光が届かない場所で、確かに存在した子供たちの時間」を切り取る作業がここから始まりました。

佐々木 一輝

佐々木 一輝

ビジネス戦略アナリスト

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

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