右翼の車が黒塗りで大音量な理由とは?街宣車の資金源と実態を追う
右翼の車が黒塗りで大音量な理由とは?街宣車の資金源と実態を追うとはどんな影響があるのか? 背景や要点を簡潔に解説します。
街宣車として使用されるベース車両は、軽自動車から大型観光バスまで多岐にわたりますが、もっとも象徴的なのはマイクロバスや大型バスをベースにした「大型街宣車」です。
使われる主な車種としては、トヨタの「コースター」や日野の「リエッセ」、三菱ふそうの「ローザ」といったマイクロバスが機動性と収容力のバランスから重宝されています。また、かつては三菱ふそう「エアロバス」などの大型観光バスを改造した移動要塞のような車両が多数配備されていました。幹部の移動や単独での抗議には、トヨタ「センチュリー」や「クラウン」などの高級セダンが黒塗り仕様で随伴します。
これらの車両には、一般的な乗用車とは全く異なる特殊な改造が施されています。フロントガラスやサイドウィンドウを覆う「投石防止用メタルメッシュ(金網)」や、車体の内側に仕込まれた防弾用鋼板、さらにはルーフ上に強固に固定された数基から十数基のトランペットスピーカーと高出力アンプです。内部には長時間の街宣活動を支えるための大型サブバッテリーや発電機、無線機が隙間なく積載されています。
こうした街宣車の多くは、ナンバープレートが「8ナンバー(特種用途自動車)」で登録されています。放送宣伝車としての要件を満たすことで、かつては税制面や車検期間でのメリットを享受していましたが、近年は不正登録や構造変更に対する陸運局および警察の審査が極めて厳格化されており、登録維持そのもののハードルが跳ね上がっています。