ブルーベリー夏剪定の極意|収穫後に切る枝・残す枝の選び方【2026】
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収穫を終えた直後のブルーベリーに対して、具体的にどこへどのようにハサミを入れるべきか。ここでは、プロ農家が実戦するブルーベリー収穫後の剪定方法の核心となる2大テクニックを解説します。
1. 勢いよく伸びる「シュートの切り戻し」で花芽を倍増させる
株の主幹や太い枝から上方へ向かって力強く飛び出すように伸びる長い枝を「シュート(新梢徒長枝)」と呼びます。ラビットアイ系などでは1シーズンで1.5メートル以上も伸びることが珍しくありません。このシュートを無剪定で放置すると、先端付近にしか花芽がつかず、翌年には手の届かない高所で細かな実がパラパラと生るだけの無駄な枝になります。
そこで行うのがシュートの切り戻しです。これこそが花芽を増やす剪定の核心技術です。新梢が50センチ〜60センチ程度まで伸長した段階、あるいは収穫直後のタイミングで、先端から3分の1から4分の1を切り落とします。成長点を取り除くことで「頂芽優勢(先端の芽ばかりが伸びる現象)」が打破され、切断箇所の直下にある側芽から2〜3本の力強い副梢(側枝)が一斉に発生します。この分枝した副梢それぞれに充実した花芽が多数形成されるため、結果として1本のシュートから得られる収穫量が2倍から3倍へと跳ね上がる仕組みです。
ここで重要な剪定位置と切り方のコツは、「外側を向いている芽(外芽)の5ミリ程度上部」で、芽の傾きに合わせて斜めにハサミを入れることです。内芽の上で切ると、発生した新しい枝が株の中心に向かって伸びてしまい、わずか数週間で内部が混み合ってしまいます。必ず「将来、木の外側へ広がる芽」を見極めてカットしてください。
2. 地際から群生する「サッカーの間引き」で根元を解放する
夏の株元を観察すると、地中からタケノコのように無数の若い芽が噴き出している光景を目にします。これを「サッカー(吸枝・ひこばえ)」と呼びます。土壌環境が良く根が活性化している証拠ですが、放置は厳禁です。
サッカーの間引きは、養分の分散を防ぐために不可欠な作業です。サッカーをすべて残してしまうと、本来充実させるべき主軸枝や上部の結果枝へ送られる水分・同化養分が根元で横取りされてしまいます。また、株元が密集することで湿度が高まり、カイガラムシや灰色かび病の温床となります。
選抜の基準は明確です。将来的に古い主軸枝と交代させる「更新用の予備枝」として、太く真っ直ぐに伸びている最良のサッカーを株全体で1〜2本だけ残し、残りの弱小なサッカーや多すぎる芽は、ハサミの刃を土の表面深くに差し込んで根元から完全に切除します。中途半端な高さで切ると、その切断部から細い枝がホウキ状に乱生して余計に悪化するため、必ず「元から断つ」ことが肝要です。