赤ちゃんのうんちの色で危険なサインは?色別の原因と受診目安を徹底解説

赤ちゃんのうんちの色で危険なサインは?色別の原因と受診目安を徹底解説に関する知りたいポイントをわかりやすくまとめました。今すぐチェックことができます。

便の異常色において、絶対に「数日様子を見よう」と先送りにしてはならない3大疾患が存在します。それぞれの病態と特有の兆候を正しく認識しておくことが、赤ちゃんの命と将来の健康を守る防波堤となります。

1. 胆道閉鎖症とロタウイルス感染症の白い便

赤ちゃんのうんちが白い危険性は、何よりも肝臓と十二指腸をつなぐ胆管が塞がってしまう「胆道閉鎖症」の存在に集約されます。胆汁が腸に流れ込まなくなるため便に着色されず、白、クリーム色、薄いレモン色になります。胆道閉鎖症の初期症状としては、便の退色に加えて、生後2〜3週間を過ぎても消えない皮膚や白目の黄疸、濃い黄褐色の尿などが挙げられます。早期に肝門部空腸吻合術(葛西手術)を行わなければ肝硬変へと不可逆的に進行するため、時間の猶予はありません。

また、乳幼児期に発症しやすいロタウイルス感染症の白い便も警戒が必要です。こちらは激しい嘔吐と水様性の下痢を伴い、「米のとぎ汁」のような白っぽい水便が大量に出ます。後述する脱水症を急激に引き起こすため、速やかな補液治療が求められます。

2. 腸重積症のいちごジャム状便と受診目安

便に赤い血液が混ざる場合、出血部位によって状態が異なります。もっとも警戒すべきは生後4ヶ月から2歳頃に好発する腸重積症のいちごジャム状便です。腸の一部が隣接する腸管の中に引き込まれて重なり合い、血流が遮断される重篤な疾患です。粘液と血液が混ざり合った独特の暗赤色便が出た時点で、腸の壊死が始まっている恐れがあります。「激しく火がついたように泣いた後、急に泣き止んでぐったりと眠り込む」という15〜20分間隔の周期的な不機嫌発作が見られたら、便が出る前であっても救急搬送を検討すべき状態です。

なお、赤ちゃんの血便と受診目安として、便の表面に糸状・点状の鮮血がわずかに付着している程度であれば、便秘による肛門の裂傷(切れ痔)や、良性のリンパ濾胞増殖症のケースも多々あります。ただし、保護者自身で裂傷か腸管出血かを確定診断することは不可能なため、自己判断で片付けず小児科医の診察を受けるのが鉄則です。

3. 赤ちゃんのうんちが黒い原因と新生児メレナ

赤ちゃんのうんちが黒い原因で直ちに疑われるのは、胃や十二指腸などの上部消化管からの出血です。血液が胃酸と混ざり合うことでヘモグロビンが酸化し、コールタールのような粘り気のある真っ黒な便となります。代表格が生後数日〜1ヶ月頃にビタミンK欠乏によって起こる「新生児メレナ」です。頭蓋内出血を併発する危険性もあるため、産院でのビタミンK2シロップ投与歴を確認しつつ緊急受診しなければなりません。

例外として、授乳中の母親の乳首に傷があり、出血した母乳を赤ちゃんが多量に飲み込んで黒い便として排泄される無害なケースもあります。それでも、消化管出血との鑑別は医療機関での便潜血検査やアプトテスト(母体血と胎児血の識別)が必要です。

伊藤 翔太

伊藤 翔太

フード&トラベルライター

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest