本当のルーツはどこ?サンタクロースの出身地と知られざる真実
本当のルーツはどこ?サンタクロースの出身地と知られざる真実の基礎知識と応用に迫る! わかりやすい言葉で紐解きます。
サンタクロースの直接的なモデルとなったのは、4世紀に実在したキリスト教の司教、聖ニコラウスだ。フォークロア・伝承民俗学の視座からこの人物を紐解くと、奇跡と慈愛に満ちた数々の逸話が浮かび上がってくる。
最も名高い伝承は、貧困のあまり身売りを余儀なくされそうになった3人の娘を持つ家庭の物語だ。夜中に窓(あるいは煙突)からひそかに金貨を投げ入れ、一家を絶望から救ったという慈善行動が、のちの「夜中にプレゼントを届ける老人」の原型となった。投げ込まれた金貨が暖炉脇に干してあった靴下に入ったというディテールも、この伝説に由来する。
東ローマ帝国で崇敬された聖ニコラウス信仰は、中世を通じてヨーロッパ全土へ波及した。オランダに根付いた「シンタクラース(Sinterklaas)」の風習は、17世紀に大西洋を渡って新大陸アメリカへと移住。そこで異文化の混交と商業出版の波に洗われ、現在のサンタクロースの姿へと劇的に変貌を遂げたのだ。