85歳の怪物はなぜ今も画面を支配するのか――徳光和夫が体現する「テレビが失った生身の毒と情」
85歳の怪物はなぜ今も画面を支配するのか――徳光和夫が体現する「テレビが失った生身の毒と情」の全貌を分かりやすくまとめてご紹介します。
徳光を語る上で絶対に外せないのが、読売ジャイアンツへの常軌を逸した愛情と、競馬・競艇への飽くなき情熱だ。チームが勝てば子供のように破顔し、無様な負け方をすれば本気で不機嫌になる。自身の私財を投じて馬券を買い、外れては頭を抱える姿には、いわゆる「文化人」の気取りが微塵もない。
社会的体裁を保つことに汲々とする現代人にとって、勝負事に一喜一憂し、時に愚痴をこぼす彼の姿は痛快ですらある。欲望に忠実で、損得を度外視して熱狂する。そのだらしなさも含めた全人格的な露出が、視聴者との間に分厚い信頼関係を築いてきた。