水族館の芸達者オタリアとは?アシカとの違いや驚きの生態を徹底解明
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水族館のプールを泳ぐヒレアシ類(鰭脚類)を見て、直感的に種類を特定するのは容易ではありません。もっとも混同されやすい4種――オタリア、カリフォルニアアシカ、ゴマフアザラシ、トド――には、骨格構造と進化の過程に決定的な差異が存在します。
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観察時における最初の分岐点は、「耳介(外耳の突起)があるか」と「前肢を使って陸上をスタスタと歩けるか」です。アザラシ科には耳介がなく、前肢が短いため陸上では腹這いでイモムシのように前進します。一方、オタリアやアシカ、トドが属するアシカ科は、小さな巻貝のような外耳があり、発達した前肢と折り曲げられる後肢を使って陸上を力強く四足歩行できます。
アシカ科のなかでオタリアを見分ける鍵は、「顔つきの骨格」と「首回りのボリューム」です。カリフォルニアアシカの頭部が滑らかな流線型で細長いマズル(鼻面)を持つのに対し、オタリアは鼻面が短く、ブルドッグやライオンのように角ばって上向きに反り返っています。成熟したオスのオタリアは首から肩にかけて密生した「たてがみ」が生え、圧倒的な重厚感を漂わせます。
北太平洋の冷たい海に生きる最大級のトドに対し、南米の荒波に鍛えられたオタリアは、アシカの軽快さとトドの重厚感を併せ持った絶妙なバランスに位置づけられます。