なぜ田中角栄は今も惹きつけるのか?伝説の実行力と人心掌握の真相
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栄光の頂点に立った角栄でしたが、その強大な権力構造は「金権政治」との批判を招くことになります。1974年の文藝春秋に掲載された立花隆氏による「田中角栄研究」によって金脈問題が追及され、内閣総辞職へと追い込まれました。
さらに1976年、米国発の巨額航空機疑獄であるロッキード事件が勃発。角栄は受託収賄罪などの容疑で東京地検特捜部に逮捕されます。自民党を離党した後も最大派閥「木曜クラブ(田中派)」を率い、キングメーカーとして政界を裏から牛耳る姿は「目白の闇将軍」と呼ばれました。
このロッキード事件の真相を巡っては、単なる汚職事件にとどまらず、角栄が推進した「自主資源外交(中東の油田直接買い付けやソ連との天然ガス開発交渉)」が米国のエネルギー戦略・石油メジャーの逆鱗に触れたため失脚させられたのではないかという、地政学的な謀略説も含めて今日まで議論が続いています。
金権と権力闘争という「影」を抱えながらも、彼が築いた巨大な政治基盤は、日本の戦後復興と高度経済成長を推進する強力なエンジンであったこともまた否定できない事実です。