サイのツノは骨じゃない?成分の真相と密猟問題の闇に迫る

サイのツノは骨じゃない?成分の真相と密猟問題の闇に迫るについての真相をお届けします。

サイの頭部にそびえ立つツノは、ウシやシカの角とは構造が根本から異なります。ウシの角は頭蓋骨から伸びた骨の芯を角質が覆う「洞角(どうかく)」であり、シカの角は骨そのものが枝分かれして毎年生え変わる「枝角(えづの)」です。これらに対し、サイのツノは骨じゃない完全な角質組織です。

解剖学的な分析によると、サイのツノの成分は100%に近い比率でケラチンと呼ばれる繊維性タンパク質で構成されています。これは人間の爪や髪の毛、馬の蹄(ひづめ)とまったく同一の物質です。頭蓋骨の鼻骨部分にあるざらざらした隆起の上に、密集した毛のような角質繊維が硬く膠着(こうちゃく)して積み重なり、日光や風雨に晒されながら自ら研磨されて鋭利な円錐形を形成します。

中央部にはカルシウムやメラニンの沈着が見られ、外側よりも高密度で硬質なコアを形成しています。サイのツノの構造と役割を観察すると、単なる武器にとどまりません。縄張りをめぐるオス同士の闘争や捕食者(ライオンやハイエナ)からの防衛はもちろん、密集した低木をかき分けて道を作るブルドーザーの役目、さらには水やミネラルを求めて乾いた大地を掘り返す道具としても機能しています。

阿部 裕樹

阿部 裕樹

エンタメ専門ジャーナリスト

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。

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