卒業式の袴も怖くない!ヒダが崩れない簡単な畳み方と十字結びの極意
卒業式の袴も怖くない!ヒダが崩れない簡単な畳み方と十字結びの極意の見逃せないポイントをわかりやすく整理しました。
袴のたたみ方において、誰もが一度は「何が起きているのか分からない」と頭を抱えるのが「紐の結び方」です。だらしなく放り出された長い前紐と短い後紐は、適当に丸めておくとシワになるだけでなく、次に着用するときに絡まって大きなストレスになります。ここで登場するのが、古くから武士の間で重宝されてきた「出世畳み(しゅっせだたみ)」と「十字結び」です。
出世畳みは、結び目を解く際に一方の端を引くだけで瞬時に解けるという機能美を備えており、「紐を解く手間なく瞬時に出陣できる」「物事が滞りなく進み出世する」という縁起を担いだ折り方です。手順を分解して論理的に把握すれば、決して難しい作業ではありません。
まず、本体を三つ折りにした状態で、上部に残っている紐を整えます。最初に扱うのは「前紐(長い方の紐)」です。
- 長い前紐を折りたたむ:左右の前紐をそれぞれ4つ折り程度に折りたたみ、袴本体の幅の中に収まる長さにまとめます。
- たすき掛け(斜め交差):折りたたんだ前紐を、袴の中心で「エックス字(X)」を描くように斜めに交差させます。
- 短い後紐を通す:次に「後紐(短い方の紐)」を取り、交差した前紐の斜めのラインに沿わせるように重ねます。
- 下からくぐらせて固定:左側の短い紐を、重なり合った中央の結び目の下へ下から上へとくぐらせてキュッと引き締めます。これで中央にしっかりとした支点が生まれます。
- 十字の完成:引き出した紐を垂直・水平に美しく折り返し、交差点の下をもう一度くぐらせて固定します。正面から見たときに漢字の「十」の字が綺麗に浮かび上がっていれば大成功です。
この十字結びを施すことで、袴全体が強固にロックされ、持ち運んだりタンスに出し入れしたりしてもヒダが一切ズレなくなります。武道の現場で「袴のたたみ方を見ればその人の段位が分かる」と語り継がれる理由は、まさにこの紐の均等な美しさにあります。