『愛していると言ってくれ』トヨエツの色気と手話!名作の裏側と現在
『愛していると言ってくれ』トヨエツの色気と手話!名作の裏側と現在の概要と注目ポイントを徹底的にカバーしました。
1995年当時、33歳だった豊川悦司が醸し出していた空気感は、それまでのテレビドラマに登場する男性像の枠組みを根底から塗り替えました。186cmの長身に羽織る洗いざらしの麻の白シャツ、風になびく無造作な黒髪、どこか世捨て人のような哀愁を帯びた眼差し。彼が演じた画家・榊晃次に対して、視聴者からは「トヨエツの榊晃次がかっこいい」「立っているだけで絵になる」と感嘆の声が殺到しました。
なかでも世間の視線を釘付けにしたのが、豊川悦司の若い頃の色気が凝縮された手話表現です。聴覚障害を持つ晃次は、劇中で肉声を発する場面が極めて限定されていました。そのため、感情の起伏や紘子への愛おしさは、すべて視線、口元の微かな揺らぎ、そして長く美しい指先の動きによって表現されたのです。
当時のテレビ誌や関係者の回想録によると、豊川悦司が繰り出す手話は、単なる記号的な伝達手段ではなく「身体から立ち上る詩」とまで称賛されました。言葉を介せないもどかしさが、かえって相手を深く見つめる必然性を生み、見つめ合って手話で対話する姿そのものが極上のラブシーンとして機能していたのです。このセンセーショナルな表現が、日本中に空前の「手話ブーム」を巻き起こす原動力となりました。