ユーフォニアム運指表の完全版!音程が合わない原因と替え指の極意
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前述の管長不足を物理的に解消するために開発された機構が「第4ピストン」であり、その最上位システムが「コンペンセイティングシステム」です。楽器の選定や日々のフィンガリングにおいて、ユーフォニアム3本ピストンと4本ピストンの違いを正確に把握することは極めて重要です。
3本ピストンモデルでは、低音域(特に五線下の実音FやE)を演奏する際に「1番+3番」や「1番+2番+3番」を多用せざるを得ず、管長不足による極端なピッチの上ずりが発生します。これを解決するため、4番ピストンは「1番+3番(完全4度下げる管長)」とほぼ同等の長さを持つ独立したバルブとして追加されました。
しかし、単に4番ピストンを付けただけ(ノンコンペンセイティング)では、4番ピストンと他のピストンを組み合わせた低音域(実音DやC#など)で再び深刻な管長不足が発生します。これを劇的に改善したのが、英ベッソン(Besson)社が考案し、現代のヤマハカスタムモデル等にも標準採用されているコンペンセイティングシステム運指の違いと構造美です。
4番ピストン運指の仕組みと真相を紐解くと、コンペンセイティング付きの楽器では、第4ピストンを押した際、気柱が1〜3番ピストンの裏側に張り巡らされた専用の補助管(バイパス管)を自動的に二重通過します。これにより、4番+1番、4番+2番といった組み合わせ時にも必要な管長が過不足なく自動追加され、ペダルトーンに至るまでの低音域で完璧な音程バランスを保つことが可能になります。