おおかみさん今何時?ルールとセリフ・指導案のねらいを現場記者が徹底解説
おおかみさん今何時?ルールとセリフ・指導案のねらいを現場記者が徹底解説の疑問点について、専門知識を取りまとめてご紹介します。
この遊びの根幹は、親しみやすくもどこか緊迫感のある「掛け合い」にあります。参加者は「おおかみ役(1名または保育者)」と「こやぎ・子ブタ役の子どもたち(集団)」に分かれ、一定の距離を保った状態からスタートします。道具を一切使わずに身体一つで始められる手軽さも、長きにわたり支持される大きな要因です。
具体的なセリフと進行の流れは次の通りです。
まず、おおかみ役は子どもたちに背を向け、少し離れた位置(壁際や指定のゴールライン付近)に立ちます。子どもたちはスタートラインから「おおかみさん、今何時?」と声を揃えて呼びかけます。おおかみは「朝の7時!」「昼の3時!」などと時刻を返します。このとき、おおかみが告げた数字の歩数だけ、子どもたちはおおかみの背中に向かってそろりそろりと前進します(例:「3時」なら3歩進む)。
このやり取りを何度か繰り返し、子どもたちがおおかみにかなり接近したタイミングを見計らって、おおかみ役が「夜の12時!」(あるいは「お腹がペコペコの夜中の12時!」)と叫び、振り返って子どもたちを追いかけます。子どもたちは捕まらないよう、あらかじめ決めておいたセーフゾーン(逃げ場所の線)まで全力で走り戻ります。捕まった子が次のおおかみになる、あるいは捕まった子が仲間のおおかみとして増えていくというのが王道のルールです。
現場で歌い継がれている「おおかみさん今何時の歌と歌詞」についても触れておく必要があります。多くの場合、ピアノや手拍子に合わせて「♪森の小道 散歩にいこう おおかみなんか 怖くない〜」という導入歌(フランス民謡『森へ行きましょう』がルーツ)を歌いながら歩き、その歌の結びに「おおかみさん、今何時?」と問いかけるスタイルが定着しています。歌のリズムが加わることで、まだ言葉のやり取りがおぼつかない学齢でも、集団行動のテンポを自然に共有できる仕掛けになっています。
国際的な視野に目を向けると、この遊びは英語圏で古くから伝わる伝統ゲーム"What's the time, Mr. Wolf?"(ミスター・ウルフ、今何時?)とまったく同一の構造を持っています。英会話レッスンや国際理解教育を取り入れる園では、英語の掛け声のまま親しまれており、「It's three o'clock.」「Lunch time!」といったシンプルな日常英語を身体を動かしながら体得できる教材としても高く評価されています。