寛仁親王の生涯と家族関係の深層|ヒゲの殿下が遺した闘病と皇室の今
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寬仁親王の後半生は、まさに病魔との絶え間ない闘いでした。1991年(平成3年)、45歳で食道がんの手術を受けて以降、咽頭や喉頭など頸部を中心にがんの再発・転移が相次ぎ、生涯で受けた手術は実に16回に及びました。
声を失うリスクを抱えながらも声を保つ治療法を模索し、手術後には人工喉頭や特殊な発声器具を用いて公務に復帰。かすれた声になりながらも式典で明瞭に挨拶を述べる姿は、多くの人々に衝撃と勇気を与えました。
自らのアルコール依存症を公に公表し、専門医療機関で治療を受ける決断を下したことも特筆すべき事実です。病気であることを隠さず、弱さをもさらけ出しながら公務に向き合う姿勢は、皇族としては前代未聞の誠実さとして受け止められました。2012年6月6日、多臓器不全のため66歳で薨去された際、長年にわたる闘病を支えた医療チームや国民からは、壮絶な生を全うした親王へ深い哀悼が捧げられました。