エヴァンゲリオンを見る順番の正解は?挫折防ぐ推奨ルートと作品の繋がり

エヴァンゲリオンを見る順番の正解は?挫折防ぐ推奨ルートと作品の繋がりの具体的な内容に迫る! わかりやすい言葉でご紹介しています。

エヴァンゲリオンを巡る最大の議論の一つが、「TV版・旧劇場版」と「新劇場版」のアニメと映画のつながりです。かつては「旧作のリメイク・パラレルワールド」と解釈されていましたが、完結編『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の上映によって、その構造的真相が白日の下に晒されました。

まず、TVアニメ版の第24話の直後、物語は二股に分岐します。 主人公・碇シンジの内面世界で自己肯定を勝ち取るプロセスを描いた精神的結末が「TV版第25話・最終話」であり、同じ瞬間に現実のNERV本部で起きていた壮絶な戦闘と人類補完計画の物理的発動を描いたのが「旧劇場版(第25話 Air/第26話 まごころを、君に)」です。つまり、この2つは同じ結末の「内側」と「外側」を同時に描いた表裏一体の関係にあります。

そして『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズ。序盤こそTV版のストーリーを美麗な映像でなぞるものの、『破』の後半で劇的な乖離を見せ、『Q』では一気に14年の歳月が流れた未知の世界へと突入します。作中で渚カヲルが残す「また3番目とはね」「今度こそ君を幸せにしてみせるよ」という言葉が示唆していた通り、新劇場版の世界は旧作の出来事を経た上で時間が反復・円環している「ループした世界」であることが判明しました。

『シン・エヴァンゲリオン劇場版』のクライマックスで明かされる「ゴルゴダオブジェクト」や、過去作の特撮セットへとメタフィクション的に回帰する演出は、碇シンジという少年が、そして庵野秀明監督自身が、四半世紀にわたって繰り返してきた「エヴァンゲリオンという虚構の牢獄」から脱出するための儀式でした。ラストシーンにおける駅のホーム、現実の実写風景へと走り出すシンジとマリの姿は、すべてのループを断ち切り、虚構から現実世界(生)へと踏み出す決定的な決別を意味しています。旧作の痛々しい結末を知っているからこそ、このラストの伏線回収と解放感に涙を禁じ得ない仕掛けになっているのです。

松本 悠斗

松本 悠斗

サステナビリティ研究家

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest