赤ちゃんがビクッと驚くモロー反射はなぜ起こる?消失時期と泣く原因を解説

赤ちゃんがビクッと驚くモロー反射はなぜ起こる?消失時期と泣く原因を解説の詳細について、専門知識を基に徹底解説します。

モロー反射は単独で存在する奇妙な動きではなく、生まれたばかりの赤ちゃんが自力で生き抜くために生まれつき備えている「原始反射」という大きなプログラム群の代表格です。小児医療の臨床現場では、乳幼児健診の際にこれらの原始反射の出現と消失の度合いを診ることで、中枢神経系が順調に成熟しているかを評価しています。

小児科領域で確認される主要な原始反射と、モロー反射の臨床的位置づけを比較した客観データは以下の通りです。

原始反射の名称具体的な動きと誘発刺激出現から消失の目安生物学的役割と発達診断の視点モロー反射音や頭の傾きで両手を広げ、その後抱きつくように丸める在胎28週頃〜生後4ヶ月前後母体へのしがみつき、危険回避。左右差は神経麻痺や鎖骨骨折の鑑別に直結。吸てつ反射唇や口腔内に触れたものに吸いつき、リズミカルに吸う出生時〜生後4〜6ヶ月頃母乳やミルクを自力で摂取する不可欠な本能。随意的な咀嚼運動へ移行する。探索反射(ルーティング)口の周りを指などで刺激すると、その方向へ顔を向けて口を開く出生時〜生後3〜4ヶ月頃乳頭の位置を手探り(口探り)で探し当てるための採食行動。把握反射(手掌・足底)手のひらや足の裏を押すと、指を強く曲げて握りしめる手掌:生後3〜4ヶ月
足底:生後9〜12ヶ月母親を掴む機能。消失によって、意図して物を掴む・離す・立つ動作が可能になる。バビンスキー反射足の裏の外側をなぞると、足の親指が反り他の指が扇状に開く出生時〜1歳〜2歳頃錐体路(中枢神経経路)の発達指標。歩行開始と神経成熟に伴って自然に陰性化する。

表から読み取れる通り、モロー反射を含む原始反射は「生まれてすぐの赤ちゃんが一人では生きていけない無防備な時期を守る盾」であり、その出現自体が「脳の基礎的な中枢神経が正常に機能している決定的な証拠」に他なりません。

鈴木 陽菜

鈴木 陽菜

テックライター兼ウェブディレクター

暮らしを豊かにする便利アイテムや時短アイデアを中心に、実用的な情報をお届けします。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest