東芝は今何してる?上場廃止後の現在と知られざる巨人の大逆転劇
東芝は今何してる?上場廃止後の現在と知られざる巨人の大逆転劇についての疑問解決ガイドを徹底解説します。
現在の東芝を力強く牽引しているのは、非公開化前から留任し陣頭指揮を執る島田太郎社長が掲げる「CPS(サイバー・フィジカル・システム)」戦略と、重電インフラの融合です。現在、東芝の収益の柱は大きく3つの領域に集約されています。
第一の柱が、次世代エネルギー・インフラサービス事業です。世界的な電力需要の爆発(AIデータセンター増設に伴う電力網逼迫)を背景に、東芝の送配電技術に対する引き合いが急増しています。公式発表資料によると、2026年には東京電力パワーグリッド向けに、環境負荷の高い温室効果ガス(SF6)を使用しない「自然由来ガスを適用した300kV用開閉装置(GCB/GIB)」の採用が世界で初めて決定するなど、脱炭素送配電のグローバルリーダーとして存在感を示しています。また、地政学リスクの高まりを受けて、防衛省向けの警戒管制レーダーや通信システムなどの防衛事業も強固な利益源へと成長しました。
第二の柱が、パワー半導体事業です。EV(電気自動車)や再生可能エネルギー発電所、産業用ロボットの電力制御に不可欠なパワー半導体分野において、東芝は石川県の加賀東芝エレクトロニクスに新棟を建設し、300ミリウエハーの生産能力を大幅に増強。競合他社とのアライアンスも視野に入れつつ、世界シェア上位を狙う集中投資を継続しています。
そして第三の要素が、キオクシア(旧東芝メモリ)との戦略的関係です。スマートフォンやデータセンター向けNAND型フラッシュメモリを手がけるキオクシアは、業界のシリコンサイクルに左右される浮き沈みの激しいビジネスですが、東芝は約40%の株式を保有し続けています。生成AIブームに伴うメモリ需要の急回復は、東芝の持分法投資利益を大きく押し上げる追い風となっています。