そら豆の収穫時期はわずか3日?プロが教える決定打と失敗回避の極意

そら豆の収穫時期はわずか3日?プロが教える決定打と失敗回避の極意とはどんな影響があるのか? 詳しい意味を丁寧に紐解いて紹介します。

では、外見からその一瞬をどう見極めればよいのでしょうか。現場のベテラン農家やYouTubeなどで栽培技術を発信する『塚原農園』などの観察データ、大手種苗各社の技術資料を統合すると、絶対に外してはならない3つの収穫シグナルが浮かび上がってきます。

第1のサインは、空に向かって直立していたサヤが下を向くタイミングです。そら豆は空を仰ぐように上向きに着果しますが、実が肥大して重みを増し、果柄の組織が柔軟になることで、開花後30日前後から徐々に横を向き、適期を迎えると完全に斜め下〜真下へと垂れ下がります。

第2のサインが、そら豆の背筋が黒くなるサインです。サヤの背中側を通る縫合線(筋)に注目してください。若い時期は鮮やかな黄緑色をしていますが、収穫適期を迎えるとこの筋が黒褐色や茶褐色に色づき始めます。同時に、サヤ表面をびっしりと覆っていた白く細かな産毛が摩擦や伸長によって擦り減り、独特の光沢とツヤが現れます。実の形に沿ってくびれができ、指でそっと触れたときにしっかりとした弾力があれば熟度十分のサインです。

第3の決定打となるのが、中の豆にあるそら豆のおはぐろ(へそ・胎座の付着跡)の状態です。サヤから養分を受け取る連絡路である「おはぐろ」は、未熟な時期は緑白色をしています。タキイ種苗の栽培マニュアルでは「ヘソが黒変する直前」を理想としており、サカタのタネでも「へその部分が黒くなりだした頃」を適期と定めています。この線が一本黒く筋状に染まったタイミングこそが、糖度・香り・柔らかさの3要素が奇跡のバランスを描く瞬間です。完全におはぐろ全体が真っ黒に染まりきると過熟域に突入するため、黒くなり始めを見逃さない観察眼が求められます。

山本 拓海

山本 拓海

ヘルス&ウェルネスアドバイザー

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest