足の裏のほくろは癌?メラノーマの真相と危険なサインの見分け方

足の裏のほくろは癌?メラノーマの真相と危険なサインの見分け方について押さえておきたい 理由を分かりやすい構成で解説いたします。

足の裏に突然できた黒い斑点に遭遇した際、メラノーマ以外に鑑別すべき代表的な病変が「血豆(外傷性血腫)」と「スピッツ母斑」だ。患者がパニックを起こして皮膚科に駆け込むケースの多くは、実はこれらの病変であることが現場の実態として知られている。

靴擦れやスポーツ、長時間の歩行によって皮下の微小血管が破綻すると、角質層の下に血液が溜まり「血豆」が形成される。外見上は黒色や紫黒色を呈し、ほくろと見間違うことが多い。血豆とほくろの最も確実な見分け方は「時間経過による移動と消失」だ。皮膚の表皮細胞は日々新陳代謝(ターンオーバー)を繰り返しているため、血豆であれば約4〜8週間かけて角質とともに皮膚の外側へ押し出され、やがて剥がれ落ちて消滅する。一方、ほくろや腫瘍は基底層に病変が存在するため、数ヶ月経っても消えることはない。

また、小児期から20代前半の若年層において、「足の裏に急激に大きなほくろができて盛り上がってきた」という主訴で発見されるのがスピッツ母斑だ。メラノサイトが急速に増殖する良性の母斑だが、急速に増大し、赤褐色や黒色の結節を形成するため、臨床的にも病理学的にもメラノーマとの判別が極めて難しい。悪性化の危険はほとんどないものの、顕微鏡による確定診断のために全摘切除される事例が少なくない。

なお、「足の裏のほくろが痛い」と感じる場合、その痛み自体はメラノーマの初期症状とは合致しないことが多い。メラノーマの初期は通常、無痛性で痒みも伴わないからだ。足の裏の黒い点に痛みを伴う場合、ほくろの真下にウオノメ(鶏眼)やタコ(胼胝)、あるいはウイルス性のイボ(尋常性疣贅)が合併しているケースや、強い圧迫による内出血痛が主因と考えられる。ただし、病変が進行して表面が崩れ、潰瘍化して出血や浸出液を伴っている場合には激しい自覚症状が現れるため、一刻を争う受診が必要だ。

山下 哲也

山下 哲也

自動車・モビリティライター

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。

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