しいたけ栽培は危険?室内胞子アレルギーと青カビの真相を徹底検証
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栽培者の間で最も混乱と恐怖を生んでいるのが、菌床表面に現れる「謎の変色」です。ネットの投稿には「全体に白カビが生えたので怖くなって丸ごと捨てた」という声が目立ちますが、これは典型的なしいたけ栽培キットの失敗例と言えます。
ここで極めて重要なのが、無害なキノコ自身の組織と、有害な雑菌を見極めるしいたけ栽培キットのカビ見分け方です。
菌床の表面に現れる「白いフワフワとした綿状の物質」は、カビではなくしいたけ自身の「気中菌糸(きゅうちゅがきんし)」です。菌が活発に呼吸し、成長している健全な証拠であり、水で洗い流したり捨てたりする必要はまったくありません。しばらくすると菌糸が茶色く変色し、樹皮のような皮膜(被膜)を形成してキノコの芽を押し出してきます。
一方で、明確に排除しなければならないのが、緑色、青緑色、あるいは黒色の粉を吹いたような病斑です。その正体の多くは「トリコデルマ菌」と呼ばれる木材腐朽菌の一種(いわゆる青カビ)です。トリコデルマ菌はしいたけ菌を捕食しながら急激に勢力を拡大し、吸入すればアレルギー性喘息の引き金になるほか、放置すればしいたけの菌床全体を腐敗させて収穫不能に追い込みます。
もし青カビを発見した場合、初期段階であれば以下のしいたけ菌床の青カビ対処法でリカバリーが可能です。
カビの胞子が周囲に飛び散らないよう、霧吹きで患部を軽く湿らせた上で、清潔なスプーン等を用いて患部周辺の菌床ごと深めにえぐり取ります。削り取った患部にはキッチン用アルコール(エタノール)を染み込ませた脱脂綿で軽く叩くように消毒するか、粗塩を少量すり込んで雑菌の再増殖を抑えます。ただし、菌床の3分の1以上が青緑色に覆われてしまった場合は内部まで菌糸が侵食されているため、未練を残さず可燃ごみとして処分するのが賢明です。